<感想文>致知2025.08月号 仕事と人生に生かすドラッカーの教え を読んで

講師コラム

仕事と人生に生かすドラッカーの教え を読んで

(致知2025年8月号)

私は、仕事と働くことに関してのドラッカーの考察を読み、哲学的であり、仕事の本質を捉えている深い真理であると痛感しました。
自分が今まで働いてきた経験の中で、世間で言われている常識的なることばで「違和感」を持つものはいくつかあります。
その違和感に対する鮮やかな切り口を、文中で示しているので私の考えと共に共有していきます。

私の違和感を感じる言葉1
「仕事だから、仕方ない」

・嫌な事があった時に自分に言い聞かせるような言葉でしょうか?

何より、自分をじわじわと殺しているような感覚がとても怖い。

この違和感に関する文中のヒント
「それは、患者さんにとって一番よい事でしょうか?」
詳しくは割愛するが、ブライアント看護師は常にこのように考え、それがグループ全体の雰囲気と考え方として定着し、病院全体の流れを変えたとあります。
仕事で、量と質の両方の側面が求められる看護師にとって、この言葉は知識生産性を向上させる条件を満たす言葉だそうです。
その条件とは、
①仕事の目的を考える
②自らをマネジメントし、生産性向上の責任を持つ
③変革し、良い方に変えていく
④学び、人に教える という事です。
自分の感覚的には、ブライアント看護師の「それは患者さんにとって一番よい事でしょうか?」という問いは、とても良い言葉であるという事はわかるのです。
しかし、それがなぜ良いのか?
文中の理解することで人に伝えることが出来るようになりました。
この視点で、「仕事だから、仕方ない」を再び考察してみると、自分の疑問にふたをするような自ら仕事の価値を貶める言葉であるとそう思いました。

私の違和感を感じる言葉2
「売上を上げろ。売上を上げます」

・私の営業時代に感じた最も大きな違和感。

いやまあ、会社としてはそうなんだろうけど、お客さんから見たらそうじゃないよねって受け止め方が難しい言葉です。
ここで感じる最も大きな違和感は、この言葉には相手であるお客様不在、自社都合でしかないという違和感でしょうか。

これも、違和感に対するヒントがありました。
「組織とは経済的機関であり、他社へのより良い貢献が成果を生み、組織の利益となりそこで働く人の糧となります」の一文です。
この一文を正しく理解するのであれば、おそらく「売上を上げろ」という言葉は出てこないと思います。
文中の切り口で考えるならば、「お客様のためになる事は何か?」「自社の特徴や提供できるものは何か」という問いになると思います。
で、あるならば考える視点は売上を上げるとは全く別物であり、自分ができる他社への貢献に目が行くのではないかとそう考えます。

私は、小さなときからそれって本当にそうなの?と考える癖がありました。
天邪鬼な感じもしますが、心の奥底には純粋な疑問があり知りたいという欲求がそこにはありました。
そして、こういった考えは、世間では通じていそうな言葉に「違和感」を持たせることがあります。
立ち止まって、改めて何に違和感を感じたかを問うと、本質が見えてきます。
今回の問いは、過去に自分が抱いた違和感の正体を正しく認識し、整理・消化できたのではないかと思います。

先人たちから言葉という形で知恵を受け継いだこと。
そして自分も知恵を言葉として、形にとどめる。自分に刻み、言葉と知恵を体得していく。
この事を続けていきたいと思いました。

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